縮緬(ちりめん)細かい凹凸(しぼ)が特徴の絹織物。経糸に平生糸を用い、緯糸に右撚りと左撚りの強撚糸を二越ずつ交互に打ち込んで平織にした後、精錬して糊や不純物を除去する。このとき緯糸の撚りが戻って糸がのび、その結果布面に凸凹ができる。この凸凹のしぼが縮緬の特色である。 上杉景勝所用と伝えられる上杉神社の鎧下着に、無地紅の縮緬を使ったものがあり、これが渡来縮緬のもっとも古い遺例といわれている。江戸期の唐船貿易の記録を見ると、寛永十人(一六四一)年には、縮緬総量で約五万二千反が輸入されている。そのうち約半分は、「赤縮緬」という品目で記録され、既に染色された形で入ったものが多いことがわかる。 縮緬も『女鏡秘伝書』にも「縮緬もしなやかにふりのよきものなり、これもしわよらず、染 めようさまざまあるべし」とあり、重宝された。一七世紀後半にさまざまな文様染がおこな われるようになると、優れた染色効果をもつ縮緬の需要はますます伸びた。とりわけ色 挿しやぼかしの微妙な色合いを特色とした友禅染は縮緬と相性がよかった。しぼの乱 反射は染料の色に深みをあたえ、友禅染の美しさを引き出した。
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