/ キモノフィリック・トップ / 着物素材事典 /
着物素材事典
1.銘仙
2.御召
3.紬
4.繻子
5.モスリン
6.木綿
7.大島
8.綸子
9.上布
10.絞り
11.友禅染

銘仙で町家ギャラリー
お召しで初夏の大原
着物で鳥取結婚式
半幅で銀閣寺つぼみ
デイリー紬で町家カフェ
浴衣で祇園祭
大島で哲学の道
紬で上賀茂イタリアン
麻の単で白沙村荘
洋館で着る古典柄
蝶をテーマに装う

3 紬

 通常紬というと、絹のことをさすが、紬の中には絹と真綿を混ぜたもの、木綿糸を混ぜたもの、木綿だけで織ったものなどがある。木綿紬ができたのは天保の改革によってぜいたく品に禁止令が出てからと言われている。一見木綿に見え、実は絹を入れた紬は、その着心地のよさで江戸の人々にもてはやされた。紬はもともと出殻繭(でがらまゆ)や玉繭の真綿から紡いだ糸で織った廃物利用の織物であった。

真綿から糸を作る工程は、

1 まゆを煮て不純物をとり去り、真綿に引きのばす(まゆ煮)。
  真綿には木枠にかけてつくる角真綿、手の指先で拡げて袋のような形にした袋形の二種類があり、両方とも真綿一枚に約六個のまゆを必要とする。

2 なめし加工という、糸のほぐれをよくするための加工をおこなう。

 結城つむぎの場合は、自ゴマをすりつぶして、これに綿全体をしめらす程度の水を加え、棉をひたし、十分に吸収させてから、よくしぼり、陰干しする)。

3 加工した真綿をツクシという糸車の一種に巻きつけ、両手の指先に唾液をつけながら糸を引き出して、おぼけという桶にたくわえる。
 この糸の引き方が難しく、とくに細い糸を引き出すには熟練した技術と手間がかかる。

と、大変手間のかかるものである。

 古くから農家の副産物として織られ、その強さ・実用性が好まれてきた。本来男性用の着尺であったもので、女性の間で流行したのはここ数年の現象である。

一つ前の階層に戻る